人はストレスを貯めると体に症状が表れてきます。
肩こり、腰痛、頭痛、食欲不振、不眠などなど。
これらはストレスにより、自律神経の働きが悪くなって引き起こされます。

1.自律神経訓練法とは

自律神経訓練法とは

カウンセリングでは、ストレスを解消する方法を考えたり、悩みを解消する方法を考えるなど、心の問題から体の問題へとアプローチをしていきますが、 自律神経訓練法では「体から心の問題を解消」していきます。
体と心の緊張を低下させていくことで、自律神経系のバランスがとれ、心と体が安定してきます。

自律神経訓練法とは

自律神経訓練法は、ドイツの精神科医シュルツ博士によって創始された治療法です。
催眠療法の研究中、催眠療法に慣れてしまった被験者が、自己催眠状態を作ることで普通の患者より回復が早く、その後の経過も良好だったことからヒントを得て生まれた療法です。

効果

  • 疲労回復
  • 過敏状態が沈静化する
  • 自己統制力が増し、衝動的行動が少なくなる
  • 仕事や勉強の能率が上がる
  • 身体的な疼痛や精神的な苦痛が緩和される
  • 内省力がつき、自己向上性が増す
  • 自律神経機能が安定する
  • 自己決定力がつく

また、以下の症状にも効果があると言われています。

  • 自律神経失調症
  • パニック障害
  • 不安障害
  • 高血圧
  • 気管支喘息
  • 頭痛
  • 腰痛
  • 不眠
  • アレルギー疾患
  • その他慢性疾患

自律神経訓練法は、自己治癒能力を高める効果がある為、症状に合った訓練を行えば、ほとんどの病気に効果があると思われます。

2.自律神経訓練法 ~ 標準練習公式 ~

自律神経訓練法は、毎日同じ時間帯に行う事が望ましいとされています。
一回に3~5分、それを一日に3回ほどします。
公式を全て行わなければ効果がないということではありません。

準備

1.静かな部屋で、ベッドに仰向けに寝ます(椅子でも可)。
2.軽く目を閉じて、体の力を抜きます。
3.公式を繰り返し心の中で唱えます。
頭の中にイメージしながら、何回か繰り返します。

手順

背景公式 安静練習 「気持ちが落ち着いてくる」

ゆっくり息をして、落ち着いていることを確認する

第一公式 重感練習 「両腕、両足が重たい」利き腕からする

力を入れず、手足が重たくなっていく感覚を感じましょう

第二公式 温感練習 「両腕両足が温かい」

手足がぽかぽかと温まってくる感覚をかんじましょう

第三公式 心臓調整練習 「心臓が静かに規則正しく打っている」

第四公式 呼吸調整練習 「とても楽に呼吸をしている」

第五公式 腹部温感練習 「お腹が温かい」

第六公式 額涼感練習 「額が涼しい」

消去動作

1 両手の開閉 5~6回
2 両肘の屈伸 3~4回
3 大きく背伸びして深呼吸 2~3回
4 目を開けて、まばたきをする

注意事項

1.できれば指導を受けて行いましょう
2.静かな場所で行いましょう
3.空腹、満腹、便意のない状態で行いましょう
4.ベルト、ネクタイ、時計などは外しましょう
5.全身の力を抜き、リラックスした状態で行いましょう
6.最初は15秒程度から、徐々に時間を延ばしていきましょう
7.受信的注意(意識的に行ってください)
8.必ず消去作業を行いましょう
9.胃の悪い人は、第五公式を避けましょう
10.心臓の悪い人は、第六公式を避けましょう