「どんな人生にしたいか?」、楽しい将来のイメージ、「幸せ」と、家族のうつ(3)

③ 二回目のカウンセリング ~将来のイメージ~
二回目のカウンセリングは、カウンセリングルームを利用しました。会社から近かったので、昼休みを利用して受けました。

宿題の答えですが、今の職場で上を目指すより、早期退職をして、次の職場にうつりたいと思っています。
まだまだ元気ですし、できるだけ長く働きたいです。
老後はクルージング旅行に出かけたいです。

クルージング旅行、いいですね。それは何歳位でしょう。その頃家庭内はいかがですか?

10年以上先、60代後半をイメージしていました。まだ動き回れる年齢と考えたので。
できれば夫婦で仲良く家庭菜園などもしたいです。
家も改築して、孫が遊びに来れるような家にしたいですね。
本当は郊外の、緑の多い場所に住みたかったんですよ。通勤時間が長くなるのでやめました。
以前は釣りも趣味にしていました。川が近くにあれば、すぐに釣りができると思って。ごみごみした都会から飛び出したいですね。
家庭内は、家内は少しずつ元気になっていき、以前のように二人で仲良くやっていきたいですね。

想像しているととても楽しくなりました。「“楽しい将来をイメージする”ことが大切だ」とカウンセラーに言われました。
イメージを強化するために、色や風景や人の表情、感情、その場に立っているときに感じる空気感や体温なども、明確にイメージしていきました。

④ 彼女の夢
彼女のことは思い出にしよう、やっとそう思うようになってきたのに、夢を見ました。
彼女の部屋で、ペットを飼う夢でした。そのペットが、家のドアの隙間から出て行ってしまい、慌てて追いかけているところで目が覚めました。
せっかく彼女の存在が薄れてきていたのに、夢が気になって、数日後、メールを送ってしまいました。彼女から「もうメールしないで。あなたも幸せになってね」と、メールが届きました。
なんて自分勝手な女だ!と思いました。私はこんなに苦しんでいるのに。
少しずつ前を向けるようになっていましたが、また引きずり戻されてしまいました。

一方、家内も調子が悪く、家の中は荒れ放題です。子供たちも心配しています。
家内と家庭菜園をするなんて、とても無理だと感じるようになりました。
私の力ではもうどうにもできない。将来のことを考える余裕すらなくなってきました。
誰にも相談できず、唯一何でも話せるのはカウンセリングの時間だけです。
少しでも楽になりたくて、カウンセリングを受けにいくことにしました。