「どんな人生にしたいか?」、楽しい将来のイメージ、「幸せ」と、家族のうつ(2)

①  初回カウンセリング
カウンセリングルームは駅からも近く、迷わず到着しました。大き目なソファーへ座ると、すぐにお茶が出てきました。
私は今まであったことを、一気に話しました。ひと通り話し終えると、自分のしてきたことの身勝手さや、自己中心的なやり方に嫌気がさしました。


家庭も彼女も、どちらも大切だったのですね。
彼女を失い、 奥様を傷つけ、今は自分のことを責めてしまっているようですね。

私のしたことだから自業自得です。
だけど、どうしたらよいのかわからないでいました。
彼女ともう一度やり直したい、そんな気持ちが強く残っているのは事実です。

しかし、家内の落ち込み方も激しく、なんとかしてあげたい、私が変わらなきゃいけない、そう思うのです。

もし彼女に会ったら、何て言いたいですか?

いつまでも離婚しない、私が悪かったと謝りたいです。
でも、どうして去っていってしまったのか聞いてみたいです。
なぜ裏切って結婚してしまったのか。別れてから、とても苦しい、辛い。
もし今、彼女に会ったなら、そう言いたいです。」

奥様には、何て言いたいですか?

謝りたいです。そして、君に不満があるわけじゃないと言いたいです。
今は気持ちの整理がつくまで少し待ってほしい。そう言いたいです。

彼女に対しても奥様に対しても謝りたいのですね。

全て私が悪いのです。その気持ちに偽りはありません。自分に失望しています。
そんな私が、これからどうやって人生を立て直していったらよいのでしょうか?

時間になってしまったので、どんな人生にしたいか?を宿題にしましょう。

② どんな人生にしたいか?
“どんな人生にしたいか?”というのは、簡単なようで難しい質問です。
もう50代ですし、いまさら先の人生をどうしたいかなんて、考えていませんでした。
この生活が続き、子供たちは巣立ち、孫が出来て、老後は家内と二人で生活をして、死んでいければいい。そう思っていましたが、今となってはどうなるかわかりません。
「どんな人生にしたいか」というのは、今を原点にした沿線上にどんな人生があるか?ではなく、理想像を先につくり、どんな人生にしたいか?という質問なのです。
なかなか考えがまとまらず、すぐにまた予約を入れました。